働く意味を見出したくて、異業種へ転身。
わかくさ福祉会は異業種から転職してくる方も珍しくないのですが、そんな私も、福祉とは関係のない異業種からの転職組です。就職氷河期だった 2002 年に大学を卒業し、紙の卸売会社に勤めました。営業の仕事を 3 年弱、その後財務課に異動となり、日々の職務をこなしていたのですが、いつしか【今の状態は自分の望んだ働き方なのだろうか】と考えるようになりました。
一度原点に戻ろうと 15 年勤めた会社をやめ、親族のつてを頼ってアメリカに渡り、庭師の仕事を 2 ~ 3 ヶ月ほどしました。肉体労働をしたことで、身体を動かして汗を流し、お金をいただくという【働く】ことの意味を取り戻せたような気がしました。
その後、地域おこし協力隊と似た、四国の地域人材育成事業に半年ほど参加し、戻ってきたタイミングでわかくさ福祉会の求人をみかけ、応募し採用していただきました。
福祉の道に行こうと思ったきっかけ。
元から福祉の道に行こうと決めていたわけではないのですが、大学で文化人類学を専攻し、【視覚障害者のスポーツ】という題で卒論を書いていたこともあり、潜在的に【人】に対して興味があったのかもしれません。
色々な人のバックグラウンドを知りたいと思い、【 90 分で人の人生を聞く会】というものを個人的に開催したりしていました。そこには1人の語り部と 7 ~ 8 人の聴く人がいるのですが、話す内容に否定も肯定もせず、ただ聞くことに撤するんです。
わかくさ福祉会の求人を見かけた際も、「人の人生を聞く仕事」という文言をみて、これなら自分も好きで長く続けていけそうと思い、福祉の道へと足を踏み入れました。
支援者・登録者ではなく、対【人】として。
TALANTでの仕事は、現在働いている人の定着支援、これから働く人との一緒に就職先を探す支援、通所先を探す支援。大きく分けてこの 3 つです。
仕事をしていてやりがいを感じる瞬間はやはり、登録者の方から「ありがとう」と言葉をかけてもらえる時ですね。こちらがサポートをする側ではありますが、私の様子をみて「忙しそうですけど、体調に気をつけてくださいね。」とねぎらいの言葉をかけてもらえたりして。決して一方向だけのものでなく、こちらもいただくものがあって。支援者・登録者の関係ではなく、対【人】として関わりをもてていることに、よろこびを感じています。
休みの日は、少し冒険をします!
仕事では計画を立てて、トラブルがないように業務を遂行するので、プライベートでは予想外のことをしようと、冒険したりしています。
例えば、電車に乗って思いついたところで降りて、散歩中に見つけた球場で大学野球を観戦したりと、朝起きた自分からは全く想像していなかったことをしてみたりして。新しい体験をすることで、自分の中でワクワクを追求しています。